【第7話】幸福な朝とつかの間の日常

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  「なんでフツーにシャワー使ってんの……?」 唖然、といった様子で呟いた羽村に、俺の方が首を傾げる。 「あ? そりゃ使うだろ、汗かいたし」 「じゃなくて!」 声を張り上げる彼女の言葉を遮るように、少し小馬鹿にした口調で言い返す。 「何を今更。シャワーくらいでガタガタ言うなよ、もっとスゲーことしてんのに」 「なっ、アンタそのセクハラ発言何とかしなさいよ!」 「朝から元気だな、お前は」 笑ってしまいそうになるのを溜息で誤摩化して、俺は立ち上がった。 羽村の目の前まで回り込むと、彼女は何故かわずかに後ずさって「な、何よ……」と弱々しい声を出した。 強気な態度がしおれていくのが可笑しくて、思わず浅い笑みをこぼしてしまう。 .
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