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目覚めてからは早かった。
やるべきことを終え、小さな達成感を覚えながら部屋を見回す。
これで来週も適度に快適に過ごせるだろう。
時計を見ると、15時半を過ぎていた。
起きてからパンを少しかじっただけだから、腹も減ってきた。
今週は自炊することもなかったし、冷蔵庫は閑散としている。
……ビールやワイン類は別として。
「久々に、何か作る、か?」
ぽつり、呟いてから思案する。
つっても俺は羽村と違ってそこまでレパートリーがあるわけでもないしな……なんて考えていたら、ふと思いついた。
……そーいや、羽村はどーしてんだろーな?
近所に暮らす彼女のことを思い浮かべると、途端にもう、あの部屋で過ごす時間が恋しくなってくる。
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