【第8話】普通で特別な休日-1

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  仕事のない休日の昼間、って。 何してんだろーな、あいつ。 少しだけ浮かれた気分で返信を待っていた俺だったが、携帯は一向に動く気配がない。 待っている間はどうも、時間の流れが遅く感じるものだと思う。 10分、15分、20分……と刻みながら待ち続けて、最終的に溜息を吐いた。 「……仕方ねーか」 羽村からの返信を諦めた俺は、財布と携帯、そして鍵をデニムのポケットに突っ込んで、部屋を出た。 .
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