【第9話】普通で特別な休日-2

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  「……っ、そういう発言、やめてくれないかなぁ……?」 埋もれていた布団から顔を上げ、俺を睨んでくる。 さっきまでのまどろみはどこかへ吹っ飛んでしまったようだ。 「あれ、起きた?」 「起きるわよ、嫌でも」 首を傾げてその顔を見ると、また嫌そうに頬を引き攣らせて俺を見返してきた。 そんな怖い顔したって無駄だぞ。 こうしてお前を抱きしめていられる安心感の方が勝るんだよ、俺は。 腕の中に閉じ込めた柔らかいぬくもり。 そしてなめらかな髪の手触りが、俺の心に小さな幸福の光を灯す。 好き放題に頭を撫でていたら、羽村がもぞもぞと身をよじった。 .
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