【第9話】普通で特別な休日-2

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  「ちょっと……」 「ん? どーした?」 「頭……なんか、恥ずかしい」 そう言って俯く彼女に、俺は聞き返す。 もちろん、手は止めずに。 「何が恥ずかしいんだよ」 「だって……」 もごもごと口ごもる羽村は、唇を尖らせて答えた。 「頭撫でられるなんて……されたことないもん……」 視線を外したままでそう言った彼女の顔は、ほんのり上気している。 俺から逃げたいのか、それとも。 これは……照れてる、と解釈すればいいのか? .
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