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しばらくして、部屋着に着替えた羽村が戻ってきた。
テーブルを見て、「あっ」と声を上げる。
「料理、温めなきゃ」
「やっといた」
「えっ、ありがとう」
「おう。まー座れよ」
ポンポン、と俺の隣にあるスペースを軽く叩くと、羽村は頷いて冷蔵庫へ向かった。
俺と同じようにビールを取り出し、戻ってくる。
やっぱり隣に羽村がいると、おさまりがいい。
彼女はすぐにプルタブを開けて、一瞬何かを考えるような素振りを見せてから……俺に向き直って首を傾げた。
「えーっと、とりあえず……乾杯?」
「二度目の、な」
くすっと笑って、缶をぶつけ合った。
いつもならグラスを使う羽村が、「どうせ一缶だけだしね」と笑って直接缶に口をつけた。
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