【第19話】終結

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  休憩室で前にしたのと同じように飲み物を買い、座るとすぐに話を切り出した。 「最近、羽村と御園さんとのやりとりはどんな感じかな?」 「えっ?」 いきなり直接的な聞き方をしたからか、目を丸くした宮野。 焦っているのは自覚していたが、少し急ぎ過ぎたようだ。 俺は困ったような笑みを浮かべ、宮野に語りかけた。 「いや、メールや電話で仕事の進行はだいたい把握してるんだけど……他に、羽村から何か聞いてないかなと思って」 「澪先輩から、ですかぁ……?」 うーん、と唸った宮野が少し悲しげに目を伏せて言う。 「でも澪先輩ってぇ、あんまり御園さんとのこと……言ってくれないんですよねぇ」 「……だろうね」 思わず溜息がこぼれる。 羽村の性格を考えれば、宮野に対して不用意に不満を漏らすことはないことくらい、わかるのに。 少しでも手がかりをつかみたくて、動いた結果がこれだ。 宮野にも悪いことをしたと思い、切り上げようとしたら……「あ」と目の前の後輩が声をあげる。 「そういえばっ!」 「何?」 「担当を替わる替わらないみたいな話してるの、聞こえたことありましたっ!」 「はっ?」 担当を? 替える? って……御園さん相手にしているのなんて、あの案件以外にないよ、な? 突然放り込まれた内容に理解が追いつかず、眉を寄せた俺に、宮野は「そうですぅっ!」と言ってぶんぶん首を縦に振る。 .
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