【第22話】証
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真っ当な恋なら、ここに行き着くことができる。 ここから、新たなスタートをきることができる。 二人の指に光るプラチナのリングが眩しい。 永遠を誓うその証が、主張している気がしてくる。 俺には、権利がないと。 隣で穏やかに高井と宮野を見守る羽村をちらりと見て、目を逸らす。 俺には『いつか』の夢を描くことすら、許されない気がしていた。 .
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