【番外編】またひとつ、好きになる

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  うららかな、というよりは、少し暑く感じる初夏の日差しに包まれていた午後。 俺は羽村の部屋でのんびりとテレビを眺めていた。 「あーこれ何だっけ、ね、長瀬」 「んー?」 「これ、このCM! ちょっと前に違う俳優さんがやってたよね? 誰だったっけ……ど忘れしちゃった」 「そーだったか?」 「そーだよ! あー思い出せない、気になる!」 「別に、どーでもいいじゃねーか」 「良くないよ!」 もう、なんて不満げに漏らす羽村が何だか可愛くて、俺は彼女にもたれる。 「重っ」なんて言いながらも逃げないのをいいことに、その腰に腕を伸ばした。 「ちょっと、私の話聞いてる?」 「聞いてる」 「嘘ばっか……って、ちょっと!」 言いながら、彼女の服に指を侵入させた俺に、高い声で制止が入る。 .
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