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整備士1「うっ、うわあああああああああッ!」
と、整備士の叫び声に試験場にいたものたちが一斉にふり返る。
強烈な光が周囲を呑み込む。
○グラゼ
ガリオンの放ったビームが試験場を破壊する。
アスナ「ッ……きゃああああッ!」
試験場へ向かっていたアスナはその爆発の衝撃で後ろへと吹き飛ばされる。
アスナ「うっ、ううっ……」
泥だらけになったアスナ、ゆっくりと起き上がる。
目線の先には崩壊して炎をあげる試験場。
アスナ「あの日と同じだ」
と、燃える試験場の中で横たわりハッチの開いたままのルクスが見えた。
アスナは立ち上がり、泣きそうな顔でよろよろとルクスの元へと歩きだす。
X X X
アストロノーツ1「こちらA小隊、現場に到着した! これより対象に攻撃を開始する!」
グラゼに到着した対策本部のディーンドライブ3機がガリオンへと攻撃を開始する。
アストロノーツ3「この化け物野郎ッ!」
ディーンドライブとガリオン交戦。
ガリオンにダメージを与え、優位に立つ。
アストロノーツ2「このままいけそうね」
アストロノーツ3「ああ、これならオリトの出番はなさそうだな」
アストロノーツ1「おまえたち油断するよッ!」
アストロノーツ3「へっ、わかってますよ小隊ちょ――」
と、上から一筋の光がディーンドライブに直撃。爆発。
アストロノーツ2「上!? もう1匹いた!?」
アストロノーツ1「いやっ、1匹じゃないぞ……ッ!」
空の亀裂から複数の影。その影が次々と眼光を光らせる。
○ルクスコクピット
薄暗いコクピットの中でアスナが膝を抱えて座り、顔をうずめて耐えるように目を閉じている。
外からは戦闘の音が聞こえる。
アスナ「もうイヤだ……」
アスナ、閉じた瞳の端に涙を浮かべる。
アスナ「なんで、こんな目ばっかりに合わなきゃいけないのよ。なんにも悪いことなんてしてないのに……」
アスナ「助けて……助けてよ……お父さん、お母さん。誰でもいいから、あたしを助けて……」
と、コクピットの中にあった機器のひとつが光を放ち、L.U.Xの文字が浮かび上がる。
ルクス「た……タス、助けて――」
アスナ「えっ……?」
アスナ、突然聞こえてきた声に驚き、顔をあげる。
アスナ「誰?」
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