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ルクス「誰。それは名称を認識しない人物を指す言葉」
アスナ「こんな状況でバカなこと言わないでよぉ」
ルクス「馬鹿。愚か者のこと。ののしりの言葉」
アスナ「なんなのよもぉ……」
アスナ、膝を抱え直して再び顔をうずめる。
ルクス「……助けて。それはあなたの命令か?」
アスナ「だったらなんなのよ」
ルクス「その命令をわたしは実行することが可能か?」
アスナ「そんなの知るわけないでしょ。でもなんとかできるんなら、あいつらをなんとかしてほしいわよ……」
ルクス「あいつらとはなんの事を指すのか?」
アスナ「ガリオンとかいう化け物よ!」
ルクス「……了解。わたしはガリオンをなんとかすることができ、あなたを助けることができると判断しました」
と、ハッチが閉じ、コクピット内の機器すべてに光が灯る。
そしてメインカメラから送られてきた映像が前面のモニターに表示された。
アスナ、周囲の変化に驚きの表情。
アスナ「えっ、ちょっとどうなんてんのよぉ!?」
ルクス「あなたをアストロノーツとして承認。アストロノーツの正式な命令としてこれよりガリオンに対して戦闘行動を開始し、駆逐。あなたを助けます」
アスナ「えっ、あははっ――あんた何言ってるの? 冗談でしょ?」
○グラゼ・試験場跡地
燃える炎がまだ少し残る試験場跡地。
横たわっていたルクスがぎこちない動きで起き上がる。
○ルクスコクピット
アスナ「ウソ! なんでこれ勝手に動いてるのよ!?」
ルクス「わたしはルクスというコードを与えられています」
アスナ「あんたの名前なんてどうでもいいわよ! 動けるんならここから逃げてッ!」
ルクス「……1度承認した命令は変更することはできません」
○グラゼ・試験場跡地
ルクス、ブースターに火をつけてその場から飛び上がる。
○ルクスコクピット
高所恐怖症のアスナ、モニターの映像をみて顔を青ざめさせる。
アスナ「ひぃっ! とっ、ととっ、飛んでるぅぅぅっッッ!」
○グラゼ
対策本部のディーンドライブが複数のガリオンに囲まれてピンチに陥っている。アストロノーツ2「うっ、数が多すぎる……このままじゃ」
アストロノーツ1「諦めるな! まもなくオリトが来る、それまでなんとしても生き残れッ!」
アストロノーツ2「小隊長……はいっ!」イ?
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