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「じゃあね」
玄関を出る。手には引き出物バッグ……
隣にはさとにい。
「さ、行くぞ。それ、後部座席に置いとけよ」
「はーい」
引き出物バッグを後部座席に置いて、助手席に乗る。
さとにいがマンションまで送ってくれる。
「途中コンビニ寄ろうぜ」
どうせデザートだろうな。さとにいは食後に甘い物派だ。父さんはタバコだけど。
「いいよお、でも私は車に乗ってるね」
お腹を擦る。食べ過ぎた。
「食べ過ぎて、動きたくねえんだろ?」
ニッヒッヒって笑うさとにいの顔。
「だって、羽根美味しいからさ」
「まあな」
ゆっくり発車する。走ってすぐのコンビニに到着。3分も経ってない。
「じゃ、ちょい待っとけ」
さとにいを目で追いかける。やっぱり、デザートエリアに一直線。
視線をずらす。コンビニ横の公園を眺める。
海とよく来た公園を。
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