第2章 過去の事件

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「遊歩迎えに来るって、  守貴さんにも連絡してもらったから、  けど。大丈夫?」 学習室から、 ロビーへ移動した私たち。 依ちゃんは、 飲み物を買ってくれたり、 遊歩君に連絡を取ってくれたり、 すっかり面倒をかけてしまった。 「ごめんなさい。  勉強教えるなんて言って、  役に立たなくて……」 「いいよ、何言ってるの、  ケガして間もないのに無理させてごめんね?」 「ちがうの……」 あたしは、依ちゃんに声を潜めて話した。 「前に、付きまわられてた人と会っちゃったの。」 「まじ?それってスト-カ-?」 「あ、あ、依ちゃん。しーっ……  まだいるかもしれないから」 「……ま、じなのか」 「どうしよう。怖い。」
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