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「あのさ~」
瀧の声にハッとして離れる。
「玄関でラブシ-ンはやめてくれる。
邪魔だから。
続きは部屋でどうぞ。」
「ご、ごめん。
モ-リよかったらどうぞ。」
「あ、いやいや、帰るよ。
何かあったら連絡して、
携帯いつも持つようにするから。
瀧君悪いが少し話したいんだが」
「モ-リ瀧には……」
瀧には前の時も迷惑かけたし、
嫌な思いもさせていたから、
部活だって休みかねない。
せっかくキャプテンになって張り切っているのに
水は差したくない。
「俺が守れない時間は、
瀧君にも遊歩にも、
周りに居る人すべてに知っていて見ていてもらう。
でないと守れない。
ずっとここに居続けるわけにはいかないから。」
「でも、モーリ、あたしが勝手に怖がってるだけで
別に何かされたわけじゃないの。
だから、そんなっ……」
「何かされたらどうするの?
いちごに何かあったら、
俺だって、瀧君だって困るんだ、
何もないならそれでいいんだよ。」
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