第2章 過去の事件

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「あいつのせいで、  家の家族はバラバラにされたんだ。  オヤジの浮気をばらしたり、  姉貴付けまわしておかしくさせたのも  そのせいで、オヤジが中国に逃げたのも。  結局は全部あいつがやったんだ。  俺はまだ中1で、何もしてやれなくて  くやしくて」 肩を震わせて 怒りをあらわにする瀧に、 あの頃まだ小さかった弟に 嫌な思い出を作ってしまったこのが 自分のせいだということが切なくてたまらない。 「瀧、ごめんね、結局はあたしのせいだから」 「違うだろっ  姉貴はそうやって全部抱え込んじまって  あいつは、お咎めなしで  姉貴の勘違いと、悪戯が度を越したって事で  終わったんだろ。  あんなやつ殺してやりたいよ。」」
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