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約束通り依ちゃんと遊歩君は、
勉強会で我が家に来ている。
グラスに氷を準備している横で、
ティサーバーの中で、紅茶の葉が上下している様子を
まだかまだかとまっている二人がなんだか可愛くて、
くすりと笑ってしまう。
「よかった、いちごちゃん思ったより元気で。」
「うん、迷惑かけちゃってごめんね。」
「兄貴から聞いたよ、
【いちごディフェンスプロジェクト】
俺も参加させてもらうから。」
「あたしも参加するよ。」
「サッカー部の奴らも参加するよ。」
「ええっ!そんな大げさなものじゃないから
そんなことしてもらえないよ。」
「大丈夫、また試合応援に行ったら借りはチャラになるよ。
君はうちの部の勝利の女神だからね。」
「あたしね、戸惑ってるんだ。
大げさになりすぎた気がして。
もう、5年近く前の事だし、
今は事情も変わってるし、
声を掛けられただけで、
何かが起こったわけじゃない。
ただあたしが過剰な反応してるだけで、
もしかして、何もないかもしれないし
守ってもらう程のことじゃないかもしれないでしょ?」
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