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『螢の里』で見た出来事を、骨董屋の親父時春さんに話そうかどうか迷っている。
あそこで見た過去、そして、あの日の晩、万里が俺に教えてくれた二人の未来。
総てこの藍色の透明石が見せてくれたこと。
―― なぁ、万里
この藍の透明石さ、タイムカプセルにして庭に埋めないか?
そして、お腹の中にいる子が大きくなったら取り出して、
もう一度あの『螢の里』へ、今度は家族で旅行しよう ――
<了>
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