第2章

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どうしよう…。 どうしよう…。 え、絶対こっち見た…よね? 変な顔、してたかな。 してたらどうしよう!! 「ねーぇ、聞いてる?」 やばいって。 もう、ちゃんと微笑んどけば良かった!! くそーーーぅ!!! 「ミノ!!」 「んもーー、何?」 びっくりしたじゃんか、と続けようとしたけど、呼んだ相手…サキによってそれはできなかった。 「さっきから呼んでんだけど。」 「やっだなー、そんな恐い顔しちゃって。 可愛い顔が台無しだぞッッ☆」 トントンってほっぺたを人差し指でつついたら、 「あんたが話聞いてなかったんでしょーが。」 「てへッ☆」 「あざとい。」 んもー、なによ。 って私がほっぺを膨らましたら、 サキが、こっちの台詞ってほっぺを引っ張った。 「痛いじゃんか」 「どんまい。」 自分でやったくせに。 って思ったけど口に出すのはやめた。 「あんたさ、」 「うん。」 「今日一段とぼーっとしてるね。」 「そう? でも、確かにそうかも。」 なんたって、今日はあの人と目が合ったんだ。 そりゃ、ぼーっとするよ。 「んーー…。実は、さ。 サキ、聞いてくれる?」 「なによ。真剣な顔しちゃって。」 最近、恋したかもしれないんだ。 ボソッて二人だけの秘密みたいに喋った。 「サキ?」 おーい、って手を顔の前で振ってもびくともしない。 ってか、動かない。 瞬きもしてないし笑 目乾かないのかな?? 「聞いてる?サキ」 「……に。」 「え?聞こえな…」 「誰に?!」 キーーーン… 漫画みたいに、こう、耳がキーンってきた。 「ねぇ、誰に??」 ガシッと力強く肩を捕まれて驚いてしまう。 そのまま、前後に揺すぶられて話せない。 「ちょ、ちょっと。まってよ。」
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