由奈の秘密

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その間もパールは尻尾を振り続け、男性の足をぱたぱたと叩きつづけている。 「そうですか。由奈が散歩させてる時に……」 彼女の父親は何か考えた末、何故か懐かしげな顔でパールの頭を優しく撫でた。 「コレの散歩は由奈の、娘の日課になってまして……、毎日休まず散歩をさせてたんです……」 父親は懐かしげに遠くを見るような顔でパールを優しく撫で「今はわたしの日課になってしまいましたがね」と笑う。
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