92人が本棚に入れています
本棚に追加
/92ページ
三日後。昨日までの雨がやっと止み、近くの運動公園へ日課の運動をしに行った。
休憩するベンチの後ろでは、まだ濡れている紫陽花が久しぶりの日の光を浴びキラキラと輝いていた。
それに目を奪われながら水を飲んでいると、どこか遠くから「ゥオン」と聞こえた。
そして小さく見えていた白い物体が勢いよく近づいてきた。
「また会えたね」
そう言うように白い物体は俺に前肢をかけちぎれんばかりに尻尾を振った。
最初のコメントを投稿しよう!