紫陽花
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その後方から息も絶え絶えの状態のあの女の子が追いかけてきた。 「パールッ!パーッ……ゴホッ……。ごめんなさい、ごめんなさいっ」 彼女は肩で息をしながら謝り、俺だと気付くと「あっ、この間は……」と同じ様に何度も頭を下げ謝った。 「大丈夫ですよ」 俺は白い大きな犬の頭を撫でながら返事をする。 頭を上げた彼女の色白の顔は走ったためか赤く染まっていた。
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