紫陽花

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そしてリードを持ったまましゃがんでパールと目をあわせる。 「おい、あんまり引っ張るなよ。……ご主人がこけたらかわいそうだろ?」 尻尾を振るパールを撫で立ち上がり、持っていたリードを彼女に返す。 「ありがとうございました」 「こっちこそ。憧れの散歩、楽しかった。じゃあ」 手を上げると彼女は頭をペコリとさげパールに引っ張られるように行ってしまった。
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