真珠

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とその時「……ル、パー……ル」と何かを呼ぶ声がした。 荒い息づかいのやつは俺を押し倒したままその声に「ゥオン」と返事をした。 「もう、急に走……キャー」 近付いてきた声は叫び、俺の上から荒い息づかいの白い物体を引き剥がした。 「ごめんなさい。すみません、すみません。あの、大丈夫ですかっ」 仰向けになった俺の目にうつったのは太陽を背にした女の人。
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