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翌月、あの公園に行きあの時と同じ散歩道を二人で歩いた。
その足でパールが眠る場所に行き手を合わせる。
するとどこかからか「ゥオン」と声が聞こえた気がし、思わず二人で辺りを見渡した。
「聞こえた?」
お互い目を丸くし笑いだす。
「パールがヤキモチやいたのかも。仲間はずれにするなーって。パールあゆむくんが大好きだったから」
「パール、メス?」
「ううん」
ギョッとする俺を見て彼女が笑った。
「ごめんなパール。お前の気持ちに応えられないわ」
そう謝りあの頃と同じ様に頭を撫でるように墓石を優しく撫でた。
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