終章
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にやけてだらしない顔を彼女に見られないよう、前を見たままそっと手を伸ばし彼女の手を握る。 ギュッと握ると彼女もキュッと握り返してきた。 彼女のその態度に我慢できずに振り向く。 「もう二度と離さないから」 「うん」 赤くなりうつ向く彼女が愛しい。 「ねぇ、……あゆむくん?」 「ん?」 「……ううん、何でもない」 頬をピンクに染める彼女。
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