終章

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握った手に更にギュッと握り「由奈ちゃん」と今度は俺が彼女を呼ぶ。 「好きだよ。愛してる」 彼女の目を見てにっこり笑った。 そして化粧を崩さないように気を付けおでこに優しくキスをした。 「もうっ」 怒ったように可愛く頬を膨らます彼女は耳まで真っ赤だ。 「続きは後でゆっくりね」 俺の言葉に彼女は更に頬を染めた。 そして俺らはこれから始まる新しい未来に向かって共に歩き出した。 【君とこの街で 完】
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