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少年は自分を愛してくれて、守ってくれている家族のことが
大好きだった。
しかし、
それが少年をひどく苦しめることになる......
事の始まりは、少年が小学5年生の夏。
父親と母親。それと、兄と一緒に日本という母親の故郷に引っ越してきてまだ間もないころ
日本の夏の暑さに、少年の親たちは『みんなで雑魚寝をしよう!』と
提案した。
雑魚寝ならば、その部屋だけ朝までクーラーをつけてもイイと言われ、
少年はその案に飛びついた。
最初は何事もなくみんなで雑魚寝を楽しんでいた。
ある日、いつもの様に家族で雑魚寝をして寝ていると。
少年が違和感を覚え、起きた。
「(んー。なんか、こしょぐったい・・・・?)」
少年が目を少し開けると、
自分の体を触る兄がいた。
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