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時が逆行していく様が目に映る。 総てを遡る感覚。 そして 気づいた瞬間、眼前には吹っ飛ぶコーカサスの姿。 放たれたクナイ。 そして後ろには美穂。 瞬時に美穂を抱き抱え、クナイをかわす。 『HYPER CLOCK OVER!』 「え…?」 抱き抱えられた美穂は唖然としている。 そんな美穂を降ろし、俺はカブト、そしてもう一人の俺の方へと歩いていく。 『天道、ありがとう』 そう言い残し、俺は元の時間軸へと戻っていった。 ーーーーー 『HYPER CLOCK OVER!』 『…終わったようだな』 帰ってきた俺を見遣るカブト。 『…ああ、返すぜ』 ハイパーカブトのジュエルを手渡すと、音のする方に向き直る。 『…君だけは、君だけは許さない…!』 『許さないのこっちの方だ馬鹿が…!』 天道が此方を見遣る。 それほどの殺気だった。 『俺はてめぇを赦さねぇよ。美穂を殺ろうとしやがって…』 『Set!ライダー!キック!』 まさに一閃だった。 『…!ぐがぁああああ!』 一撃を受けたコーカサスは跡形もなく消し飛んだのだった。
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