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「リベルも問題だが、先にやはり天道総司を片付けなければならんか」
嘆息する影は、ジロリと背後を睨み付ける。
「君の手には少々余る相手らしいな…凰蓮」
「…」
沈黙のまま唇を噛む凰蓮を一瞥すると、影はその反対側を見る。
「…君に任せていいのかな?」
言葉を向けた先にいたのは、金色に染まった鎧のライダー。その青い瞳からは何の感情も読み取れなかったが、そのライダーは静かに、影の問いに頷いた。
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「勇騎ー!いつまで寝てるのー!?バイト休みだからってだらけすぎよ?」
姉の声で、ようやく目覚めた時は既に昼前だった。
寝起きだけではない、何となく疲れた顔が、鏡に映った。
「…起きるか」
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