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「アンタッ…!天道…!」 そう、転がり出てきた男は天道 総司。 何故か傷だらけだったが、その理由はすぐに現れた。 白コートに白いハットの男。腰にはあのベルトが巻かれている。 此方を見ることもなく、天道に明確な殺意を向けた瞳を当てるその男は不意にこう口にした。 「私の薔薇に彩りを加えましょう…裏切り者の紅い血と、屈辱の涙を」 こいつ、本気で天道を殺す気だ。 「…美穂、下がってろ」 「ゆ、勇騎!?」 「…悪い、これが、これが俺の、仮面ライダーだ!」 『Set up!』 「変身!」 『チェーンジッ!仮面ライダー!リベル!』 呼道 勇騎の姿は漆黒のアンダーウェアに銀の装甲の戦士、リベルに置き換わった。 「勇騎…!」 『これが今の、俺なんだ』 言い残し、白コートの男と天道の間に割り込む。 「お前は…!」 「貴方がリベルですか…」 『悪いなオッサン、目の前で殺ろうってのを見てるような性格じゃなくてね』 「よせ!お前では勝てない!」 背後から焦るような天道の声がする。 そして 『チェーンジッ!仮面ライダー!カブト!』『HENSHIN!CAST OFF!CHANGE!BEETLE!』 カブト ライダーフォームが横に立った。 「良いでしょう…裏切り者と邪魔者を…私が消し去り、私が最強のライダーとなる」 放り投げられたジュエルは、まるで意思を持つが如くベルトに収まり 「変、身!」 『チェーンジッ!仮面ライダー!コーカサス!』 『CHANGE!BEETLE!』 白衣の男を、黄金のライダー、コーカサスへと変えた。
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