素っ気ない猫
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本当に猫のようで 笑ってしまった。 ゆるんだ腕から 猫がまた逃げて行く。 「残念。今日もだめか」 それでもめげない。 俺はまた次も しつこく猫を 引き止めようとするだろう。 「いつか奈々緒と、 朝寝坊でもしてみたいものだね」 猫の名前を呼ぶ口に 煙草を一本くわえる。
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