素っ気ない猫

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「帰る」 「シャワーは?」 「いらない」 床に散らばった服を ひとつ拾い身に着け またひとつ拾い 身に着けることを繰り返す。 そんな動きさえ いちいち品があり 美しく絵になる。 俺は煙草を吸いながら その光景を楽しんだ。 猫は見られていることに 気付いているのか いないのか、 俺の方を見もしない。
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