素っ気ない猫

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「ここ、好きだね」 もっと欲しいかと 意地悪く 動きを止めて尋ねれば 猫は小さく しかし確かにうなずく。 余裕のない顔で 俺を横目に見上げて。 「悪い子だ……」 誘う瞳に笑って返す。 猫の甘い鳴き声が もっと聞きたくて 俺は律動を再開した。
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