第1章

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鬼は気が済んだので、殴るのをやめた。 徹夜をみると、ズボンから大量に水がこぼれていた。でも、その水は黄色く、異臭を放っていたので、すぐに小便だと気づいた。鬼は (どうしよう…やりすぎたかもしれない…) と動揺していたが、哲男先生の反応は意外だった。 「よし、おまえら教室戻るぞ。徹夜、お前漏らしたのか? でも、そのまま、戻るぞ。いじめをした報いだ。」 哲男先生、鬼、徹夜、慎一の四人が教室を出て、どれくらい過ぎただろう。鬼からすると、一時間以上経っているような気がしたが、そうでもなかったらしい。 さっき、隣のクラスでは国語の授業をしていたが、鬼たちがクラスに戻るときもまだ同じ国語の授業をしていたから、30分そこらだったかもしれない。そして、鬼たちは教室へと戻った。
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