第1章

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二人は翌日、近くの整形外科に電話を入れ、特に予約は必要ないと言われたので、息子を連れて早速、その病院へと行った。 父は仕事なので、母に連れられ、病院へ来た。母は、受付の人と会話し、何やら紙に書いているようだった。そして、待合室で待っていると、看護師に呼ばれたので、診察室へと入った。 「今日はどうなされました?」 「先生、この子の額見てくれますか?」 そうすると、先生は額に手をあて、グリグリと押した。 「ぼく、これ痛い?」 「じゃあ、もうちょっと動かしてみるから、痛かったらいってねー」 そう言うと、先生はグリグリしこりを動かした。 「どう? 痛いかな?」 「痛くない。」 そういうと、先生は机に座り、色々と説明し出した。 「うん。お母さん、これは脂肪腫ですね。まあ、心配はいらないですよ。」 それを聞くと、母は安心したようだった。とりあえず、額のしこりは、心配いらないようである。
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