第1章

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いじめに関しての考え方 ・Aグループ いじめは良くない。だから、いじめをみたら注意したいと思う。 ・Bグループ いじめは仕方がない。いじめられる方に問題があるから。 ・Cグループ(鬼、夜具徹夜、尾長慎一) いじめは良くない。いじめをなくすためにも、いじめられた人は、いじめた人にやり返すべきだ。 ・Dグループ いじめは良くない。いじめをみたら、やめさせたいと思う。 ・Eグループ いじめはどんな理由があっても、良くない。 ・Fグループ いじめはよくないけど、仕方がないこともあると思う。 「よーし。みんなよく自分達のグループで考えたな、偉いぞ! さて、みんなのグループはそれぞれが考えたことは、実行できるかな?」 クラスのみんなは、大きな声で 「はぁい!」 と小学校低学年ならではといえる元気良く返事をした。すると、先生がいきなり 「おまえらぁっ! ふざけてんじゃねぇぞっ!!」 大声で怒鳴った。もちろん、みんな何が何だか分からない。でも、先生は続けた。 「いじめは良くない。みたら注意したい。それが、お前らグループの大半の意見だ。それじゃあ、先生にいま、知らせるべきことは何だ?」 誰もうつむいたままなにも言わない。 「じゃあ、先生からいってやろう。夜具徹夜、尾長慎一まえにこいっ!!!」 夜具徹夜と尾長慎一は、びくびくしながら前へと歩いていく。鬼は、うつむきながら笑っていた。 (殺されちゃえばいいのに。 鬼はそう思っていた。
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