眠い

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「うん。うまい!今日は普通に作ってくれたんだ」 「……だいたい、そうしてる」 「ふーん?」 「なんで、ちょっと残念そうなんだよ」 いやだってそうじゃん? こんな普通なんて面白くない。 「歩って自分のせいで俺が死にでもすりゃ、ずーっと引きずって生きてくれそうじゃん?もしくは耐えかねて自殺してくれそう。俺的にはどっちでもいいけど、これからの人生を俺の為に生きてくれてるみたいで、最高」 いっそ、そうならないかなーと本気で考えてしまう。 別に死にたくはないけどさ 「…まだ、眠い?機嫌悪いよ」 「んー、ちょっと夢見が悪かったから…」 「そう…」 あ、酷いな。 冷たい一言で片づけられてしまった。 「もう少し寝てたら良かったのに…」 「ちょっと前に起きた時、歩がいなかった」 「いつまでも抱き枕にされてたら暑いんだってば」 「どうでもいいけど、食べ終わったら一緒に寝るぞ」 「……」 歩が嫌がっているのは言葉にしなくたって分かっている、伝わっている。 けど 拒否なんて許すわけがない 「いま頷いてくれたら、痛いことはしないから」 「する?」 何を、かなんて惚けるつもりはない。 「しない」 「……わかった」 ―――――――――― (君が隣にいなきゃ、うまく眠れない) (ほんとうに死ねばいいのに)
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