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「ねえ、嶺川さん大丈夫だった?」
嶺川さん、一次会が終わった時点で相当キテたはず。
そんな彼女を坂崎は置いてきたんだろうか?
「ああ、凄かったよ彼女。
ノリノリでアイドルソング歌ったかと思ったら、酎ハイ飲み干してそのままバタン!」
「潰れちゃったってこと!?」
明日も仕事なのに、ホントに大丈夫なのかな?
「大丈夫。ちゃんと矢野に送らせたから」
「でも、ヤノケンも結構酔っぱらってなかった?」
「いや~、それが嶺川さんが倒れた途端俄然はりきっちゃって。
俺がこのまま送って行けって言ったの」
坂崎はクスクス思い出し笑いをしてる。
勘のいい坂崎のことだから、ヤノケンの気持ちに気づいてのことだろうけど……。
「坂崎、嶺川さんのことどうするの?」
「どう、って?」
「告白されたんでしょ? 嶺川さんに」
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