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「あの、どうかし…」
たの?と言おうとして言えなくなってしまう。
多分陸に告っていたと思われる可愛らしい女の子が今にも泣き出しそうな顔をして「陸くん!」と言って飛び出して来たから。
「あ、じゃあ私ゴミ捨ててくるから」
そう言ってその場を後にしようとするが突然陸に腕を掴まれ動けなくなる。
え??
な、何??
「俺、この人と付き合ってるの。だから諦めてくれない?」
は?
な、何言ってるの?
ってかそんなの誰も信じるわけ無いし!
「そ、そうだったんだ…ごめんなさいっ」
そう言って急いで去って行く女の子。
って、ええー?信じちゃったの?
「うそ…ちょっと、陸?何考えてるの?ってかいいの?あの子信じちゃったみたいだよ?」
「ああ…うん、悪い。霞、困るよな」
「いや、私は全然いいんだけど…でも、あんな嘘ついたって付き合って無いのスグにバレちゃうと思うんだけど…」
「それなんだけどさ…」
「うん?」
ってかいつまで腕掴んでるんだろ?
心臓に悪いから早く離していただきたい…
「しばらく付き合ってるって事にしてくれない?」
………ええええええ??
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