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「待って……そこで」
彼女が脱ぎ掛けたブラウスは、肘の辺りで止まった。
艶めかしい肩が露わになり、その右肩口から不安そうにこちらを振り返る。
恥らったような伏し目がまた、美しさを倍増させた。
逆光で表情がよく見えないのも、輪郭だけが神々しく浮かび上がっているのも。
「そのまま……」
今この一瞬の美しさを。
陽が落ちる前に。
一心不乱に筆を動かした。
輝きが失われてしまう前に――そう思ったけれど、部屋が茜色に染まった頃にはまた別の美しさが現れる。
もっと描きたい……。
(省略←)
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
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