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「な、なぁなぁ!アレおっさんがやったのか?」
向こうで生き絶えている怪物を指指しながら少年は傷がある男に話しかけた
男は「おぅそうだなぁ」
となんともダルそうに答えた
「おっさん強ェな!あんなデッカイ怪物やっつけたんだから!」
そう言い少年は目を輝かせながら続けざまにこう放った
「おっさんって軍隊の人かなんかなのか?」
「ん?あぁ~ちっとばかし違うかな」
少年は自分の考えが違うとはどういう事なのか、よく分からずに首を傾げた
それを見た男は少年に話し続けた
「俺はギルド所属なんだよ。」
男はそう答えた
-ギルド-
依頼人から報酬を貰い、モンスターの討伐や護衛を請け負うギルドや、野菜を買うお使いなんていう地味な事までやるギルドも存在する
男は濁したが中には暗殺など請け負うギルドもあるとか…
「へぇ~ギルドかぁ~」
少年はますます目を輝かせた
「なぁなぁ!俺もそのギルドに入りたい!」
自分もこの男のようになりたい
強くなりたい
そう思い男に話したが男は「おめーにはムリだな」
と、ガハハと爆笑しながら少年の頭を叩いた
「そんなことやってみなきゃわかんないだろ!」
少年はバカにされた事に腹を立て男の足をポコスカ殴りながら叫んだ
「ハーハハッ…ハァハァ、おーおーやってみろやってみろ!」
若干笑い過ぎて涙を浮かべながら少年の頭を手で押し転ばせた
そして男は
「お前名は?」
「レン…レン・アストラッド!」
「いい名だな、覚えておこう。」
男はそう言い放ち歩き続ける
そしてレンと言った少年は大きな声でまた叫んだ
「絶対おっさんを越えてやっからな!」
そう自分に誓いながら
「あ…おっさんの名前聞いてねぇ…」
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