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手をつないで踊り続ける二人を吸い込んで、テントは再び空高く舞い上がり、視界から消えて行った。
「く、空中サーカス団?」
一体、あれは何だったんだろう?
今でも、ヒカルとピエロは、あのテントの中で踊っているのかな。
「航平!」
その声に俺は振り向く。
「またそこ見てるの? 何かあるわけ?」
その問いに首を振る。
「いや。何でもないんだ。行こうか」
ゆっくりと相手に合わせて歩くこと。
教えてもらったことは、忘れてないから、夢ではなかったと思う。
小道の横を通るたびに思い出す、不思議な出来事。
・・・誰かに話したら、やっぱり俺は変な人確定かな。
< FIN >
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