第1章

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そんなことがあったのも、すっかり忘れていた3日後。 通るたびに気にはして小路を見たけど、あれ以来見ていない。 やっぱり、見間違いか。 そう、自分の中で結論が出た頃。 前から歩いてきた少女に目を奪われる。 たぶん、小学生くらい。 だけど、なんていうか。 変。 着ている服もそうだけど、髪の毛の色が、ありえない。 似合ってるんだけど、だけどピンクはないだろう? なに考えてるんだよ、こいつの親は。 自分の子供を人形か何かと勘違いしてるんじゃねぇか? この子もかわいそうに。 「あの・・・」 あまりにも見つめすぎていたのだろうか。 目があった女の子は、俺に話しかけてきた。 おっ、知らない人に話しかけてはいけませんが、浸透していない! 一体、どんな教育してるんだよ。 ここはひとつ、俺が教えてあげるべきだ。 そう思って、口を開きかけたとき。
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