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「あたし、そんなに変ですか?」
と、女の子が聞いてきた。
いや。
そんな綺麗な瞳で、その答えを俺に求めないでくれ。
変だよ、なんて、小心者の俺には言う勇気がありません。
リアクションに困って、俺は固まった。
そして、女の子の胸に付けられた、やけに目立つ石に気づく。
どこかで見覚えがある。
血のように赤い、真紅色の石。
あまり宝石とかは詳しくないけど、ルビーに似ていた。
まぁ、こんな小さな子が、あんなでかい宝石をつけているはずはないんだけど。
ただ、その石の輝きと、よく似た輝きを、見たような気がする。
どこでだ?
いつだ?
頭をフル回転させて考える。
「あっ!」
思わず声になって出る。
そうだよ。
あれだよ。
あれについていたんだよ!
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