第1章

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多くは望まないんだ。 彼女とか、Hとか、そんな現実から一足飛びに進む、俺の将来計画の邪魔をしないでくれ。 「もう、どこで見たか聞いてるの!あんた耳付いてんの!」 ・・・今の言葉、聞き間違いじゃなければ、目の前の女の子が言ったんだよね。 「ちょっと、何とか言いなさいよっ!」 腰に手を当てて、怒り始めるヒカルちゃん。 「いや、ごめん。この近くにある道で、見たと思うんだけど」 「見たと思うって何?見たの?見てないの?はっきりしなさいよ!」 何だろう?このチビ女王様キャラ。 そして何でだろう。 ちょっとうれしく思うのは。 ・・・今まであんまり自覚してなかったけど、やっぱり俺はMかもしれない。 新たな自分の発見だな。 って、ちがーう!! 「あなた、変な人?」 いや、ちょっと今、君にそれを言われたくないの。 お願い、一緒にしないで。
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