人類の新種

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とても幸せだった。 この子を私のお腹に授かって、 夫のミハエルは 私の妊娠が分かった時から 嬉しそうに 「早く赤ちゃんに会いたい」 って毎日、言ってくれた。 妊娠5ヶ月に入るとお腹が やけに大きくなり、 赤ちゃんもよく手足を 動かしていた。 「成長が早過ぎない?」 と不安になったが翌月、 私は陣痛を起こし指定された 病院に向かった。 ミハエルは一緒に ついて来てくれた。 車の運転をミハエルがする。 到着した所はいつも通院してる 病院と違う場所。 よく見ると病院……じゃない!! 病院というより 郊外に立ち並ぶ何かの 研究の施設? 「ミハエル、どういう事なの」 「僕達の子供がキチンと 誕生する為さ……」 「ここは何処なの? 」 「シスコの郊外にある グラベル研究所だよ」 私の質問に彼は直ぐに答えた。 ……"グラベル研究所"? 何で研究所で私は赤ちゃんを 産まないといけないの? そんな事を考えていたら 陣痛が酷くなってきた。 「ウッ……ウウウ」 私はそのままその研究所の 中に運び込まれた。
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