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『ええ』
「手短に頼むよ。私も
ちょっと疲れた。年かな」
と笑顔。
僕は声を小さくして
質問した。
『【バイオジェネレーション】
って何ですか? 』
教授の顔付きがガラリと
険しい顔に変わった。
教授は声を小さくして
「この場でソレを言う事は
出来ないな。敏彦から何か
聞いているのか? 」
『教授のほうは敏彦さんから
何か聞いて無いのですか? 』
「何を言ってるんだい?
人が居るからな……話題を
変えたまえ」
かえって小さな声で
この場で話をしてると
周りの人が怪しむだろうな。
僕はエリーの事も
聞きたいのだが……
『あとは彼女の件ですが……
やはり、それもこの場で
話をするのは……』
それを聞いた山口教授は
僕をキッと一瞬だけ
睨み付けてから表情を
笑顔に変えて
「内藤さんとの先程の件かな?」
しまった! そう、そう……だった!!
エリーの存在を……彼女が
此処に居る事は誰にも
知られてはいけないのに……。
僕も話を合わせる事にした。
『ええ』
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