第1唱

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ライブ会場は静寂に包まれている 文字通りの『命をかけた歌』である絶唱を歌った奏の命は尽きようとしていた 「奏!奏!」 泣きじゃくりながら翼は奏に呼び掛けるが、奏には翼の姿が見えていない 「奏、私はここにいるよ……」 「悪い……もう一緒には歌えないみたいだ……」 「どうして……どうしてそんな事を言うの……奏は意地悪だ……」 「だったら……翼は泣き虫で弱虫だ……」 「それでもかまわない!だからーーーずっと一緒に歌ってほしい!」
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