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ライブ会場は静寂に包まれている
文字通りの『命をかけた歌』である絶唱を歌った奏の命は尽きようとしていた
「奏!奏!」
泣きじゃくりながら翼は奏に呼び掛けるが、奏には翼の姿が見えていない
「奏、私はここにいるよ……」
「悪い……もう一緒には歌えないみたいだ……」
「どうして……どうしてそんな事を言うの……奏は意地悪だ……」
「だったら……翼は泣き虫で弱虫だ……」
「それでもかまわない!だからーーーずっと一緒に歌ってほしい!」
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