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秋「何だったんだろ、白刃先輩を取り囲んでいた剣は。目の錯覚じゃ無いし。」
秋は昼の事を思い出しながら自室のソファーに寝そべっていた。今は午後8時。大堂父娘は早寝をする様で既に就寝している。
秋「ん~。考えても分かんないよね。明日、直接聞きに・・・っ!?」
不意に頭痛がした。その後に脳裏に映し出される映像(ビジョン)。
一人のポニーテールの少女ともう一人少女と同じ様に髪を後ろで束ねている顔の分からない何か。彼女は美しい白色のドレスを見にまとい、周りに剣を浮かべていた。制服の少女ーよく見ると雅だとわかったーが何かを叫ぶ。と同時にドレスの少女の周りに浮いていた剣の1つが雅の体、それも心臓を貫いた。丁度雅が倒れるのと同じ時に映像も切れた。
秋「・・・また・・・予知夢を・・・。」
そう彼は呟いた。彼は不思議な能力を持っていた。知り合い、もしくわこれから知り合う者の死を予知する能力。しかもその予知は外れないのだ。ただし、秋が介入しなければだが。
秋「・・・明日の夜・・・白刃先輩が死ぬ?」
秋は幼く見える体をほんの少し見やり溜め息をつく。
秋「やれやれだね。」
今宵は満月の前夜。始まりの夜の1日前だ。
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