第1章 共有する力

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昼休み~ 秋は一番後ろの窓際というある意味最高の席にて弁当(自作)を食べていた。献立は唐揚げ卵焼きポテトサラダだ。因みにご飯はチキンライスだ。 秋「ん~。もうちょっとカリカリの方が良かったなぁ。」 等と自分の料理に評価をしていた。 暫く、弁当も食べ終わったので学内を見て回ろうとブラブラしだした。実質、朝の授業で案内はしてもらったのだが細かい所は省略されてしまったので何となく見てみたくなったのだ。 途中、長い髪を後ろで括っている所謂ポニーテールの少女が大量の資料を運んでいた。それはもう廊下の天井に付きそうな位に大量だ。 秋(凄いな。どうやって持ってるのかな?というか手伝お。) 秋は少女(上履きの色から先輩と判明)に近づくとおもむろに手を資料の間に差し込み少女から半分以上取り上げた。それでも少女の顔は見えないが。 「?」 いきなり軽くなったことに疑問に思ったのか、少女は立ち止まった。 秋「手伝いますよ、先輩。」 秋が少女に声をかけると少女は秋の声を頼りに秋の方を向いて礼を述べた。 「ああ、済まない。後輩に助けられるとは少々情けなく思うがな。」 男寄りの口調で話した後、少女は資料室に向け足を進めた。秋は少女の後を付いていった。
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